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こんにちは。RYOKOです。
巨匠であるスタジオジブリの高畑勲さんが
2018年4月5日にご逝去されましたね。
心よりお悔やみ申し上げます。
高畑勲さんはこれまで数々の名作を世に送り出してくれました。
「火垂るの墓」や「おもひでぽろぽろ」「平成狸合戦ぽんぽこ」など
有名な代表作ですね。
その代表作の一つとなる「かぐや姫の物語」が
金曜ロードショーで2018年5月18日に放送されることになりました。
今回はかぐや姫の物語の内容と裏話について記事にしたいと思います。
かぐや姫の物語の内容とは?
あるところに、竹取をして暮らしている翁と媼がいました。
翁は仕事で山へ行くと、光輝くタケノコを見つけ、
その中から手のひらサイズの姫が出てきました。
子供のいない翁と媼は、天からの授かりものだと思い、
大事に姫を育てようと決めました。
姫は猛スピードで大きくなり、半年ほどで少女となりました。
近所に住む捨丸や他の子供たちと自然の中で育っていきます。
その間、翁は竹取に行く度に、光る竹から砂金や高価なものが見つかりました。
翁は姫を立派に育てなさいと天が言っていると思い、
都に家を建てて教育を始めました。
立派に美しく成長した姫は、5人の公達から求婚をされます。
5人の公達たちは、姫の美しさを珍しい見たこともないような宝物に例えて
姫の気をひこうとしました。
しかし、その気のない姫は、結婚の条件に無理難題を公達たちに投げかけました。
各々が発した見たこともないような宝物をもってきてほしいとお願いしたのです。
その話を聞いた御門は興味を持ち、頑なに出仕しないという姫を
無理やり屋敷に忍び込み、連れ去ろうとしますが、
姫は不思議な力で姿を消し、御門から走って逃げ切ります。
その事件のせいで、姫は自分が月に帰らなければいけないことを思い出します。
媼は悩んでいる姫を連れて山里へ連れていきました。
そして、姫は懐かしい捨丸と再会したのです。
小さいころに恋心を抱いていた姫は、
捨丸とだったら幸せになれたかもしれないと思いましたが、
月に帰りたいと願った時点で、もう時はすでに遅しです。
捨丸は姫を連れて逃げようとしますが、また不思議な力で
2人は離れ離れになってしまいます。
そして、月からのお迎えがくる日がきました。
姫は翁と媼に最後の別れを告げ、月に戻ってしまいます。
かぐや姫の物語の裏話とは?
かぐや姫の物語の制作裏話について書いていきます。
映画プロデューサーの鈴木敏夫さんがキャッチコピーを考えたのですが、
「姫の犯した罪と罰。」に、高畑勲さんはよくは思っていなかったようです…
「竹取物語」は誰もが知っている話ですが、このキャッチフレーズをきくと
ドキッとするようなフレーズで、興味がわきますよね。
宣伝としては上手だったようですが、このキャッチフレーズのために、
高畑勲さんは映画中のセリフまで変えなければいけなくなってしまったそうです…。
また、メインの作画は本当は5人いましたが、
クレジットには4人しか名前が載ってきません。
べらぼうに上手いアニメーターだったそうです。
断った理由としては、ジブリ作品は目立つからだそうです(笑)
ジブリに載るということは、名前を売ることもできるのに、
ちょっと変わった人ですね( *´艸`)
かぐや姫の物語の走るシーンを考察
かぐや姫の走るシーンはすごく印象的です。
顔が今までかわいらしかったのに
急に男前になる…(笑)
このシーンはすべて水彩画を使っているそうです。
アニメーションで水彩画を使うとか聞いたことないですよね。
制作にものすごく時間がかかったそうで、
スタッフさんはもう完成しないんじゃないかとも思ったそうです(笑)
人間の女の子では見られないほどの人知を超えた走りを見せています。
里山まで一瞬でついてしまいますもんね。
これはかぐや姫が人間ではなく、宇宙人であることを醸し出していますよね。
顔もかわるくらいだし…(笑)
かぐや姫の物語のラストのお迎えのシーンを考察
かぐや姫のラストのお迎えのシーンは、
「阿弥陀如来の来迎図」がモデルとなっています。
どこかで見たことがある図だな~と思っていました。
平安貴族の間では浄土信仰があって、
死ぬ時に阿弥陀さまが迎えに来てくれると考えられていました。
また、阿弥陀如来の図には、菩薩の音楽隊も引き連れていますね。
高畑さんは悩みのない音楽をイメージして作曲をされたそうです。
「お迎えでっせ」というような感じの曲にしたかったそうです。
かぐや姫の物語のまとめ
いかがでしたでしょうか。
「かぐや姫の物語」を見た人も見てない人も
ちょっとはへえ~~~と思っていただけたのではないかと思います。
裏話では、セリフ変更の件や、作画担当は4人で公表していますが、
本当は5人いましたね。
走るシーンでは人間ではできない走りを見せたり、
ラストのシーンでは「阿弥陀如来の来迎図」がモデルになっていました。
こういった情報を踏まえた上で、再度「かぐや姫の物語」を見ていただけると
さらにおもしろく観れることでしょう。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。